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科学コミュニケーション研究所 - 科学をめぐるコミュニケーションのご支援

理科教育支援ラボラトリ

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はじめに

科学コミュニケーターの竹下陽子です。

科学を伝える仕事に興味をもち、 科学館での科学コミュニケーターを経験後、 大学や研究機関でコミュニケーター、コーディネーターの仕事をしながら、個人活動として科学館と学校をつなげる活動にも取り組んでいます。

◽️プロフィール

愛媛大学農学部で修士号を取得 (バイカルアザラシを対象に、体内に蓄積する環境ホルモンと薬物代謝酵素の関係をテーマに研究)し、分析化学の技術職として企業へ就職。研究成果を伝える仕事に興味をもち、日本科学未来館の科学コミュニケーターとして経験を積む。展示フロアやドームシアターでの解説ASHIMO の実演の他、来館者との対話を交えたサイエンス・ミニトークや実験の実演などを担当。その後、お茶の水女子大学 サイエンス&エデュケーションセンター(現:サイエンス&エデュケーション研究所)の講師に着任。 理科教育研究の分野で、 学内附属小中高や全国の公立小中学校と連携し、教材の開発や授業実践に取り組む。 現在は、国立環境研究所の対話オフィスでコミュニケーターとして、環境問題をテーマに、社会との双方向のコミュニケーションに奮闘中。 個人活動も含め、 パフォーマー、ファシリテーターとしての活動を続けている。

◽️主な業績

・「オンラインテレビ会議システムによる外部専門機関との連携“モバイル顕微鏡”プログラムの開発と実践」日本理科教育学会 第 72 回全国大会 2022 年

・「昆虫単元における外部専門機関との連携授業」日本生物教育学会 第 107 回全国大会 2022 年

・「ICT 機器を用いた博物館・科学館等の活用 防災普及啓発施設との連携を通したプログラム開発と実践」日本理科教育学会 第 71 回全国大会 2021 年

・「The workshop of mobile microscopes for children」The 4th Asian Congress of Protistology -internet 2021

・「モバイル顕微鏡を活用した観察学習 身近なツールで情報の共有化」日本理科教育学会 第 69 回全国大会 2019 年

・ 「ICT 機器を活用した観察プログラムの開発と実践 震災支援実験パッケージへの活用」日本理科教育学会 第 66 回全国大会 口頭発表 2016 年 8 月

・ 「ICT 機器を活用した観察プログラムの開発 教材開発と実践」日本理科教育学会 第 65 回全国大会 ポスター 2015 年 8 月

・ 「ICT 機器を用いた観察プログラムの開発」日本生物教育学会 第 98 回全国大会 2015 年 1 月

・ 「ICT 機器を用いた復興教育支援 支援体制の構築と教材開発」

など

このサイトについて

これまでの活動を紹介する WEB サイトとして「学校をミュージアムへつなぐ理科教育支援ラボラトリ」を公開しました。

このサイトは、科学館・科学博物館とつなぐことを通じて、学校の理科教育を支援するために作成しました。主なユーザーとして、学校の先生を想定しています。科学館・科学博物館が提供する学校向けのプログラムのうち、オンラインで利用できるものを中心に情報を提供しています。

科学館や科学博物館などは、学校では得られない貴重な体験をすることができる場所です。

例えば、児童生徒たちは見学や体験を通して「調べ学習の能力向上」「新しい知識の獲得」「知的好奇心の向上」などを得ることが考えられます。

しかしながら、学校活動での館の利用には次のような課題もあるように感じます。「学校授業に合わせた利用が困難」「館訪問には様々な事前調整が必要で、準備が大変」「感染症流行の影響を受ける」などです。

そのような中、新型コロナウイルス(COVID-19)が流行した 2019 年に、GIGA スクール構想がスタートし、学習環境に変化が現れました。学校で、一人一台の端末が配備され、オンラインで端末を利用する環境も整ってきました。しかし、端末の利用は学校内での連絡の他、アプリを用いた反復学習、インターネットを使った調べ学習などにとどまっているようです。

そこで、オンラインを活用した外部機関の利用、連携の可能性を探っていきたいと思っています。

 

これまでに取り組んできたこと:

・感染症等の流行時、自宅での個別学習としての利用

→科学博物館・科学館のオンラインコンテンツにはどのようなものがあるか

・専門家と教室をつないだ学習(オンライン授業)

→学校外の教育施設を活用した授業の実践

 

このサイトを通して、これまでの事例紹介や、より効果的な科学館利用が可能になるよう話題提供をしたいと考えています。

みなさんと一緒によりよいサイトにしてまいりたいと思いますので、ご感想やご要望、お気づきの点がございましたら、下記の連絡先までお知らせいただけますと幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

科学博物館・科学館のオンラインコンテンツ

科学博物館・科学館におけるオンライン活動(デジタル化の取り組みを含む)の実態を捉えるためにインターネット調査を実施しました。調査にあたっては、各館のウェブサイトや年報などを調べました。

科学博物館・科学館におけるオンライン活動実態調査結果一覧

全国科学博物館協議会あるいは全国科学館連携協議会の会員となっている科学博物館・科学館(計299館)の中で、独自のオンライン活動(デジタル化の取り組みを含む)が見られる、あるいはその活動に将来つながる取り組みが見られる152館を抽出して表にまとめました。その際、一般向け・こども向け・学校向けの区分を意識した調査項目を設定し、それらの項目に沿ってチェックしました。

調査期間 2023年12月1日~2024年1月20日

対 象 館 全国科学博物館協議会(217館)あるいは全国科学館連携協議会(172館)の会員となっている科学博物館・科学館で、重複を除くと計299館となります。具体的には、各館のウェブサイトなどに1つずつアクセスし、どのような独自のオンライン活動(デジタル化の取り組みを含む)があるかを調べました。ただし、ウェブサイトしかない館やウェブサイトのない館(計103館)、YouTube公式チャンネルにしか活動が見られない館(44館)は除外しました。今回の調査では、それ以外のデジタルやオンラインの活動が見られる、またはその活動に将来つながる取り組みがある152館に焦点を合わせました。

対象文献 調査にあたっては、主に当該館のウェブサイトならびに当該館の「年報」「館報」「事業報告書」(運営母体の財団等のものも含む)といった年度の活動実績が取りまとめられている記録文書を調査対象としました。

note https://note.com/school_museum/n/nde1bd65dbcac

学校外の教育施設を活用した授業の実践例

こちらでは、学校の授業の中で、竹下が実施したオンラインプログラムの例をご紹介いたします。

タブレット型顕微鏡によるメダカの卵観察

防災専門家との対話と、災害および防災の知識の習得

オンラインによる生物観察と飼育員の生解説

竹下陽子のnote

連絡先

理科教育支援ラボラトリ

school_to_museum[@]scri.co.jp

*[@]を@に置き換えて、送信してください。

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