市民からはじまる対話ラボラトリ 市民からはじまる対話ラボラトリ はじめに このサイトでは、リスクが関わるさまざまな事柄について、市民が主体となって対話の場を作る際に役立てていただきたい情報を発信しています。主体となってという意味は、対話の場をつくる専門家によるお仕着せに頼るのではなく、その専門家と共に形を作っていく作業をするという意味です。背景にあるのは、2005年12月から2019年3月まで、JST/RISTEX(科学技術振興機構社会技術研究開発センター)、JST/CSC(科学コミュニケーションセンター)、文部科学省の助成等を受けて実施した4つのプロジェクトです。(なお、研究代表は北海道大学農学研究院の研究者が担い、私は代表を補佐して運営いたしました。)GM作物対話フォーラムプロジェク(RISTEX)/三段階の対話RIRiCはなしてガッテンプロジェクト(RISTEX)/アクターの協働による双方向的リスクコミュニケーションのモデル化RIRiC2(CSC)/市民参加型で暮らしの中からリスクを問い学ぶ場づくりプロジェクト リスコミ職能教育プロジェクト(文部科学省の助事業)/大学院開講科目・ハンドブック思い出深いものは、RIRiCはなしてガッテンプロジェクトで展開した、2010年1月から2016年8月まで続いたBSEをめぐる息の長い対話の発端となった、「振り向けば,未来」という取り組みです。これは、将来的には三段階の対話を意識しつつ、まずは互いに聴き合うことに力を入れたもので、プトジェクトスタッフも含めた参加者同士がケアしあったような場でした。風力(陸上・洋上)発電や高レベル放射性廃棄物の地層処分といった大掛かりな問題ばかりではなく、暮らしに押し寄せてくる新しい科学技術に由来する製品との向き合い方など、私達は毎日のように考えよと何かに追い立てられています。じっくり向き合えば良いと思っていますが、考えなければならない事態に遭遇し、自分たちで取り組んだり、場づくりの専門家と共に取り組むことになるかもしれません。そういった時の参考資料の一つになればと願っています。吉田 省子 リスコミ 七つの覚書 1. リスコミの目的は多様です。説得ではありません。2. イベントは対象者に合わせて。お仕着せは嫌われます。3. リスコミは力の行使です。誰かを傷つけないように注意しましょう。4. 誰が、何を、どのように伝えるのか。それ次第で、言葉の意 味は変わります。5. リスクの受け止め方は十人十色。科学だけでは決まりません。6. 「正しい方向に導こう」という気持ちを捨てる。「正しさ」を考える場がリスコミです。7. 一度でできなくても、同じテーマで、同じ人々と場を重ねること。続けることで見えてくるものもあります。 ハンドブック 食と農のリスクコミュニケーションハンドブック(改訂版) レポート ・高レベル放射性廃棄物の地層処分をめぐる対話の事例「寿都町主催 シンポジウム第3回」傍聴見聞録・培養肉をめぐる対話の事例培養肉ダイアローグ報告書・BSEをめぐる対話の事例BSEをめぐる対話報告書(概要版)BSEマルチステークホルダー対話in東京報告書BSEマルチステークホルダー対話in北海道報告書BSE熟議場in帯広_ステークホルダー会議報告書・遺伝子組み換え(GM)をめぐる対話の事例GMどうみん議会報告書振り向けば未来_報告書・食と農をめぐる市民との対話モデルに関する研究市民参加型で暮しの中からリスクを問い学ぶ場作りプロジェクト報告書アクターの協働による双方向的リスクコミュニケーションのモデル化研究報告書研究者の社会リテラシーと非専門家の科学リテラシーの向上_研究実施終了報告書・その他北大農NewPJシリーズ学習会4回参加報告書福島訪問の記録2013Web版 リンク 北海道大学リスコミ職能プロジェクト エッセイ 「今、実践の記録から、熟議という話し方を振り返ってみる」著者:吉田省子ひつじ書房ウェブマガジンhttps://www.hituzi.co.jp/hituzigusa/category/chosha/吉田省子/#